野球の試合でたまにみかけるコールドゲーム。
でも明確なルールはご存じない方も多いかもしれません。
この記事では、プロ野球とアマチュア野球でコールドゲームが成立する条件が違う点なども解説していきます。
目次
野球でコールドゲームが成立する条件とは
野球でコールドゲームの成立条件となるのは、以下の2つです。
得点差によるコールドゲーム
試合の中で大きく点差が開いた場合に適用されます。
規定で定められた点差がつくことが条件となります。
こちらは高校野球の地方予選などで目にすることがありますね。
天候不良・日没などによるコールドゲーム
天候悪化などによるコンディション不良で、試合続行が困難と判断された場合に適用されます。
既定の回数まで試合が終了していることが条件となります。
しかし、あくまで審判の判断に任されるため明確な基準はなく、試合中断から続行というシーンがプロ野球でもよく見かけられます。
野球のコールドゲーム適用条件の違い
ここでは、プロ野球とアマチュア野球のコールドゲームの適用条件の違いをみていきます。
プロ野球のコールドゲームの条件
得点差によるコールドゲームはなく、何点差でも試合は続きます。
天候悪化などによるコールドゲームは5回終了で試合成立し、5回終了前はノーゲームとなり試合成立となりません。
贔屓のチームが勝ちゲームになりそうなときは試合成立を祈ってしまいますよね。逆もしかりですが。
メジャーリーグ野球のコールドゲームの条件
得点差によるコールドゲームはなく、何点差でも試合は続きます。
天候悪化などによるコールドゲームは5回終了で試合成立し、5回終了前はノーゲームとなり試合成立となりません。
基本的には、日本のプロ野球と同様ですね。個人的な感想では、メジャーリーグのほうが可能な限り「試合続行」という傾向が強く感じられる気がします。
高校野球のコールドゲームの条件
得点差によるコールドゲームは、
・5回終了で10点差以上
・7回終了で7点差以上
の点差でコールドゲーム成立となります。
ただし、甲子園大会や地区予選の決勝では得点差によるコールドゲームは採用されていません。
天候悪化などによるコールドゲームは、7回終了時点で試合成立となり、7回終了前はノーゲームとなり試合成立となりません。
また、2022年より甲子園大会では翌日以降に試合の続きを行う「継続試合」が導入されたことにより、ゲリラ豪雨などによる試合終了のリスクも回避できるようになりました。
継続試合とは、中断した時点から翌日以降に再開することです。
高校野球はどちらのチームも頑張れという気持ちで見てしまいますから、できる限り9回ゲームセットで終了するまで試合をさせてあげたいですね。
社会人野球のコールドゲームの条件
得点差によるコールドゲームは、社会人野球の3大大会では、決勝戦を除いて、7回・8回終了時で10点以上の点差がついた場合の適用となります。
その他の大会では5回終了時で10点差、7回終了時で7点差で適用になるなど、主催者により異なります。
天候悪化などによるコールドゲームは、7回終了時点で試合成立となり、7回終了前はノーゲームとなり試合成立となりません。
ただし、トーナメントや、決勝戦ではこの通りではない場合があります。
大学野球のコールドゲームの条件
得点差によるコールドゲームは、東京六大学、東都大学、関西学生、関西六大学の各リーグでは認められていません。
天候悪化などによるコールドゲームは認められています。
その他のリーグでは、得点差コールドと、天災などのコールドゲームが併用している場合があります。
全日本大学野球選手権大会では準決勝、決勝を除き5回、6回終了時に10点差以上、7回終了時に7点差以上で適用となります。
明治神宮大会では準決勝、決勝を除き7回終了時に7点差以上で適用されます。
社会人野球や大学野球では、大会やリーグによって適用条件が異なるので、事前にチェックしておきたいですね。
WBC(2023)のコールドゲームの条件
得点差によるコールドゲームは、5回・6回終了時に15点差以上、7回終了時に10点差以上の点差がついた場合はコールドゲームとなります。
この制度は1次ラウンドのみとなり、準々決勝以降は適用されず、得点差によるコールドゲームはありません。
WBCも大会ごとに適用ルールの変更があるかもしれないので、確認しておきたいですね。
まとめ
今回は野球のコールドゲームの条件について解説してきました。
プロ野球とアマチュア野球の大きな違いは、プロ野球では得点差によるコールドゲームが成立する条件がないということです。
今後も時代に合わせてルールの変更が行われるかもしれませんが、コールドゲームの条件を理解して野球を楽しみたいですね。
